2018年1月15日月曜日

にっぽん!歴史鑑定 #143「華族の令嬢 栄光と没落」

にっぽん!歴史鑑定 #143「華族の令嬢 栄光と没落」が1月15日に放映されました。


吉井徳子の不良華族事件(ふりょうかぞくじけん)など3つのエピソードで
明治維新から日本国憲法制定(1948年)までの華族についての話でした。

旧華族は80年間日本の上流階級を形成していました。
旧華族を実際没落させたのは1947年の財産税です。

財産税は、10万円以上(今の価値に直すと約5000万円以上)の財産を保有する個人に課せられ、税率は次のとおりで驚きの内容です。
財産税の税率
財産額 税率
10万円を超える金額 5%
11万円を超える金額 30%
12万円を超える金額 35%
13万円を超える金額 40%
15万円を超える金額 45%
17万円を超える金額 50%
20万円を超える金額 55%
30万円を超える金額 60%
50万円を超える金額 65%
100万円を超える金額 70%
150万円を超える金額 75%
300万円を超える金額 80%
500万円を超える金額 85%
1500万円を超える金額 90%
戦後の混乱期とはいえ、個人財産の約9割を取上げる累進課税は、
過酷で現在であれば絶対に無理な政策ですがGHQの強引な政策で断行されたようです。

ちなみに延納を選び土地を温存し、ドッジデフレ時代の資金繰りを凌いだ華族は、
土地価格の高騰で大金持ちとして、生き残れたそうです。



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