2023年5月8日月曜日

偉人の年収 How much? 医師 杉田玄白

 偉人の年収 How much? 医師 杉田玄白 が5月8日に放映されました。

視聴者の感想(推測)まとめ

「解体新書」より刺さるのは、40歳からの学び直しと“稼ぎの使い方”——杉田玄白回の後味

1. まず驚かれるのは、玄白が「40歳までアルファベットも知らなかった」こと

この回でいちばん多くの視聴者が「えっ」となるポイントは、杉田玄白が 40歳までオランダ語のアルファベットすら知らなかったのに、『ターヘル・アナトミア』を翻訳して『解体新書』として出版し、日本医学界を一新する偉業につなげた、という筋立てだろう。
「天才だからできた」ではなく、「遅いスタートでも“必要に迫られて”学び直し、形にした」ことが前面に出るため、視聴者の感想は自然と「大人の学び直し」に寄っていく。「語学を始めるのに遅すぎることはない」「40歳からでも人生の大仕事はできる」という、現代の自己投影が起きやすい。

また、医師としての本業を続けながら、未知の言語に挑んだ点が、単なる成功談ではなく“生活の中の努力”としてリアルに響く。視聴者は「仕事をしながら勉強する大変さ」を知っているからこそ、「それでもやり切った執念がすごい」と感じやすい。

2. “年収番組”なのに、結局みんなが語りたくなるのは「お金の倫理観」

「偉人の年収 How much?」は、お金を切り口に偉人の生き方を見せる番組だが、この回は特に「稼いだお金をどう使ったか」が印象に残りやすい。番組では、玄白が江戸一番の流行医となった40代後半の年収を推測し、約2700万円(藩医+町医者としての収入)という数字が提示されたと報じられている。
しかし視聴者の感想は、金額そのものへの驚き以上に、「稼いだお金を贅沢に使うのではなく、蘭学塾の運用資金や高価な蘭学書の購入・若者への提供に回した」という点で熱を帯びるはずだ。

つまり、「医師として儲かった」よりも、「儲かったお金を“次の知”に投資した」ことが、番組のメッセージとして強く残る。視聴者はここで、玄白を“成功者”ではなく、“社会還元する知識人”として見直す。結果として、感想は「理想の稼ぎ方」「理想の使い方」という方向へ収束しやすい。

3. 玄白のキャリアが“現代の転職・副業”に見えてくる

番組(および放送後の記事)では、玄白が小浜藩の藩医としてスタートし、給料が五人扶持(米支給)レベルだったと紹介され、現代換算で年収約54万円程度と推定されたとも報じられている。
ここから、後に町医者として日本橋で活動し、さらに「流行医」へと成り上がっていく流れは、視聴者にとって「キャリアの複線化」に見えやすい。

現代で言えば、「組織の給与だけでは限界がある→市場(顧客)に出る→信用を積んで評価される」という流れに近い。視聴者は「江戸の医者にも“市場原理”があったんだ」と面白がりながら、同時に「専門職が信用を積むとはどういうことか」を考え始める。
このあたりは、働く世代の視聴者ほど強く反応するポイントで、「昔の話なのに妙に現代的」という感想が出やすい。

4. “医師の世界”の格差が生々しい:奥医師は高収入、町民は診療が高すぎる

放送後の記事では、江戸時代の医師は幕府医師・藩医・町医者/村医者などに分かれ、最上位の奥医師は高収入(年収約3000万円規模の例)もあった、という説明が番組内で紹介されたとされる。
一方で、町医者の診察料は相場でも高く、町民にとって負担が大きかったため、玄白が無料で奉仕することもあった、と報じられている。

ここで視聴者は、「医療が身近ではなかった時代の現実」を実感しやすい。現代の医療制度を当たり前だと思っている層ほど、「診療が高額で受けられない」「無料奉仕が必要」という状況に驚き、感想としては「医療格差って昔から…」「制度がないと善意に頼るしかない」という方向へ向かいやすい。
また、玄白の無料奉仕は、美談というよりも「社会課題への応答」として受け止められ、「医師の倫理観」「公共性」というテーマに結びつく。

5. “翻訳”はロマンではなく地獄——それでもやった理由が刺さる

『ターヘル・アナトミア』を日本語に翻訳し『解体新書』として出版した、という事実は多くの人が知っている。
しかし番組では「40歳までアルファベットすら知らなかった」という設定が強調されるため、視聴者は翻訳の苦しさを“自分事”として想像する。「辞書も乏しい」「用語がない」「人体の概念も違う」——そうした困難を思い浮かべるだけで、気が遠くなる。

結果、感想は「努力がすごい」を超えて、「なぜそこまでできたのか?」へ向かう。視聴者はたぶん、玄白の原動力を「知への好奇心」だけでなく、「現場で見た“人体の現実”に対するショック」「医師としての責任感」「仲間と分担して進めるチーム力」といった複合要因として捉えたくなる。番組が“苦難の道のりに迫る”構成である以上、ここは必ず熱量が上がるポイントになる。

6. 番組フォーマットへの好意:「本人に聞く」演出がテンポ良い

この番組の特徴は、MCが“時空モニター”のような設定で偉人本人にコンタクトし、偉人役(今野浩喜)が演じる対話で半生を進める点にある。医師・杉田玄白回も「MC2人が玄白本人(今野浩喜)にコンタクトして苦難の道のりに迫る」構成だと説明されている。
そのため感想としては、「堅い歴史を30分でスッと入れた」「今野浩喜のなりきりがいい」「お金の話が入口だから理解しやすい」という、“教育とバラエティのバランス”への評価が出やすい。

また、金額の推測がクイズ的に引っ張りになり、「最後まで見たくなる」「家族で見やすい」という反応も起きやすい。歴史番組に苦手意識がある層でも、年収というフックで最後まで走り切れる設計だからだ。

7. 最後に残る総括は「玄白は稼いだ。だけど、稼ぐためにやったわけじゃない」

最終的に、視聴者の感想はこの一文にまとまりやすい。

玄白は確かに稼いだ。
でも本当にすごいのは、“稼いだ後”の使い方と、学び直しの覚悟だった。

番組(および放送後記事)で示される推定年収は、絶頂期で約2700万円という“現代でも立派”な水準である一方、玄白自身は幕府医師としての高給ポジションを最後まで選ばず、より多くの患者を診る道を選んだとも報じられている。
さらに、稼いだ金を蘭学塾運営や書物購入に回したという点が強調されることで、視聴者の中で玄白は「金持ち医者」ではなく「知への投資家」へと像が変わる。

この“像の更新”が、この回の一番の余韻だろう。お金を切り口にしているのに、最後に残るのは「知」「倫理」「学び直し」「社会への返し方」——そのギャップが、番組としての成功体験になり、視聴者の記憶に残る。


まとめ(推測)

視聴者の感想は大きく次の4本柱に集約されやすいです。

  1. 40歳からの学び直しへの驚きと勇気(遅くない)
  2. 絶頂期年収の意外な大きさと、それ以上に刺さる使い道(教育投資)
  3. 江戸の医療事情(格差・高額診療)から感じる公共性・倫理
  4. “年収で人生を見る”ことで、玄白が偉業の人から現代にも通じる働き方の人に変わる。

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