にっぽん!歴史鑑定 #295「世直しの炎!大塩平八郎の乱」が2月21日に放映されました。
大塩平八郎が現代でいうノンキャリである大阪奉行所の与力でしたが、
正義漢として不正を暴いていました。
大塩を重用していた高井 実徳が江戸に栄転したことを機に、
大阪奉行所を辞して私塾で門弟を指導していました。
通説では、飢饉で民衆が喘ぐ中で豪商が米を買い占めて江戸に送っていたことに対し、
大塩平八郎が蜂起したことになっています。
大塩平八郎が蜂起する前に、幕府老中、水戸藩主徳川斉昭、昌平坂学問所林述斎あて
に出していた建議書には九割九分までは、「不正無尽」の証拠を示すデータの羅列でした。
無尽とは、一定の口数と給付金額を定め、加入者を集めて定期に掛け金を払い込ませ、
抽選や入札により金品を給付することですが、胴元の上がりである収益金は約3割でした。
現代でいうと宝くじに近いものであったようです。
この上がりが幕府のキャリア組に上納されて賄賂の温床となっていました。
これに怒り大塩平八郎は蜂起しますが、蜂起直前に門弟の中から内部通報者が出て、
目的は果たすことなく終わってしまいます。
大塩平八郎の乱では、天満を中心とした大坂市中の5分の1が焼失し、当時の大坂の人口約36万人の5分の1に当たる7万人程度が焼け出され、焼死者は少なくとも270人以上であったそうです。もう一つ現在の宝くじの収益金の配分ですが地方自治体などの収益金は39.9%だそうです。
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