平清盛と源義朝の視点から保元・平治の乱の人物関係や背景を解説する内容でした。
最終的に勝利した平清盛は成り上がりの暴君・傲慢な性格の持ち主だというイメージが強いですが、日宋貿易に見られるような財政基盤の開拓、宋銭を日本国内で流通させ通貨経済の基礎を築き、経が島築造に見られる公共事業の推進、時代の矛盾に行き詰まりつつあった貴族政治を打ち破り、(貴族的要素が強いとは言え)日本初の武家政権を打ち立てるなど、優れた功績も多く残しています。
中途で失敗に終わってしまったとはいえ、福原(今の神戸)に目をつけ、交易を通じて第二の都として発展させようとしたことから、先見性も高かったと思います。
最低限「平氏にあらずんば人にあらず」と言ったのは清盛ではなく、妻の弟である平時忠であったという事実くらいは皆に知ってもらいたいです。
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